治療の流れ
往診専門
往診専門ですので、基本的には患者さまのご自宅に伺います。ホテル等に滞在中に治療が必要になった場合等は、客室に伺いますが、ホテル等の了解を取って下さい。
喫煙者様へのお願い
治療に伺う医師はタバコに対するアレルギーがありますので、喫煙者の方や、普段喫煙している部屋では、治療に支障をきたす場合があります。該当する場合は、予約の段階でご確認下さい。
会話
診療における会話は、日本語または英語の使用が可能です。
女性患者様
女性の患者さまがお一人でいらっしゃる場合、医師単独でなく、女性スタッフも同行します。
服装
頭にする鍼ですので、服装はどのようなものでも構いません。頭皮を細かく触りますから、頭髪をきつく縛っている方は、緩めて下さい。
また、診断は肘と首を触って行ないます。肘は上腕部(力瘤)まで出せるようにするか、柔らかい生地の服を着るようにして下さい。首は、ネックレス等は取り、襟ぐりの広い服を着るか首回りを緩めて下さい。
インフォームド・コンセント
最初の治療の際に、医師免許証等の経歴を証明する書類のコピーをお示しします。また、YNSAによる鍼治療での注意事項等の説明文書をお渡しします。
治療
問診〜診断
まず、問診をします。該当する疾患で、既に治療を受けている場合、検査の結果等をお持ちの場合は、それらも見せて頂けるとより的確に治療できます。
肘の部分と首の周りを触って診断します。該当場所に、外傷・手術痕等触るのに問題がある場合はお知らせ下さい。
治療
頭皮、おでこを指で触って、針をうつ場所を特定し、刺針します。針の直径は0.25mmで、使用する針の本数は、症状の種類・強さ等によって様々ですが、通常、数本から20本程度です。
針を入れている間は、必要に応じて医学的な問題や健康に関する質問にお答えし、アドバイスをします。カウンセリングを行う置鍼時間は、患者さまのご都合に応じ、30分から2時間程度とします。一般に、長く鍼をするほど、効果はより強く、また長続きします。
針を抜いて、出血がない事を確認して終了します。
針をうつ事による痛み
針をうつ事による痛みは、あまり多くありません。半数以上の患者さまが、「刺す時にチクッとしただけ。」と言います。「刺しているのがわからなかった。」という患者さまもいます。
頭皮が薄く敏感な患者さまの場合、まれに痛みをうったえられる患者さまもいらっしゃいますが、より細い針を使う等の方法で対処します。
鍼の副作用
この鍼の副作用はほとんどありませんが、一つ気を付けているのは、低血圧です。一般的に鍼をすると自律神経の副交感神経が優位になり、血管が広がり血圧が下がる傾向があります。
頭鍼の場合、その反応がより強く出る人もいます。もともと血圧が低い人がこの治療を受けると、場合によっては一時的に気分が悪くなる事もあります。その場合、治療を中断し、足を上げ頭を下げる体勢を取り、水分を補給します。
このような事を防ぐため、血圧が低めの方は、注意深く観察しながらゆっくりと治療します。
また、鍼治療によりアルコールの影響がより強くあらわれる事がありますので、鍼治療の前後の飲酒はできるだけお控え下さい。
鍼治療の直後に、カラーリング等を行なうと、傷口から化学物質が入りアレルギー反応を引き起こす可能性があります。カラーリングは、翌日以降、傷口が完全に治ってから行なって下さい。